水戸城は現在茨城国体にむけて、大手門、二の丸角櫓の復元工事中で、そのうち二の丸角櫓の現場説明会が開催されるということで、これに参加してきました。もうだいぶ前に水戸城は行ったことがあるのですが、あまり真剣に見たことがなかったので、いい機会でした。
水戸城は、下の写真でもわかるように、三つの主要な郭にわかれていて、間を深い堀で仕切られています。
本丸の見どころはなんといっても現存する薬医門で、もともと城外に移築されていました。城門のあった位置としては諸説あるらしく、昭和56年にこの地に移築されたようです。本丸はこの門の前まではいけますが、現在は水戸第一高校の敷地となるのでこれ以上は立ち入れません。
本丸と二の丸の間には郭を仕切る深い堀があり橋がかけられています。また堀底には現在JR水郡線の電車が走っています。
二の丸は観光のメインストリートのような感じにきれいに整備がされていて、この道路の両脇には中学校や高校、幼稚園などの教育施設などが集まっています。また二の丸展示館と呼ばれる展示施設があり、ジオラマや水戸城の歴史のパネルなどがあるので、立ち寄られるといいでしょう。
御三階櫓がかつて、二の丸の水戸第二高校敷地のなかにあって、それをしめす案内板がたっています。まだ、発掘調査がされていないようなので、復元されるとしても時間がかかるでしょう。
坂を降りて周辺を歩いてみました。写真を見てもわかるように坂はかなりの勾配で、下ってみると二の丸との高低差がわかります。
また近くには那珂川が流れておりかつてはこの川が天然の要害になっていたのでしょう。
今回現場説明会の行われた二の丸角櫓は茨城大学付属の幼稚園の敷地内に復元中です(現場説明会の内容は割愛します)。
二の丸から弘道館のある三の丸に移動します。途中大手門が復元中です。
二の丸と三の丸の間には郭を仕切る深い堀があり大手橋がかけられています。また堀底には道路が通っています。
大手橋を渡り三の丸に入ると現存する弘道館の正門が見えてきます。
弘道館はかつての藩校です。ペリー来航を機に、水戸藩主、徳川斉昭(徳川慶喜の父)が教育の重要性から建てられました。
撮影日:2019/7/7
今回水戸城を訪れるにあたって参考にした本を載せておきます。