真田丸を毎週楽しみにしている今日このごろですが、その他にも昔の大河ドラマ「武田信玄」がNHK-BSで、「真田太平記」が時代劇専門チャンネルでやっているので、週末はこれら3本の大河ドラマを見るのが日課になっています。
さて、備中松山城周辺スポット、今回と次回の二回に分けて薬師院と松連寺を紹介します。こちらもタクシーの運転手さんに行ってくださいと指定した場所です。
この場所は、男はつらいよ第32作「口笛を吹く寅次郎」のロケ地になった場所だそうです。なんで自分が行きたかったかというと、男はつらいよのロケ地だったからではなく、なんといっても下の写真を見てもわかるように石垣の上に建っているのが珍しかったからです。
城の石垣に負けず劣らずと思いましたが、それもそのはず武家諸法度で城の新築は禁止され修理も難しい時代であったため、備中松山城の砦として造られたものだからそうです。
下の写真の向かって左側が薬師院、右側が松連寺です。
薬師院は、正式名を瑠璃山薬師院泰立寺といいます。中国薬師霊場第二番札所であり、参拝客が絶えないそうです。
中国四十九薬師霊場(ちゅうごくしじゅうくやくしれいじょう)は、薬師如来を祀る岡山県、広島県、山口県、島根県、鳥取県の中国地方5県にわたる四十九ヶ寺の霊場。
薬師院入口の山門です。
山門を超えてからの長い階段です。見事ですね、この直線的な階段は。左右対称に両脇に木が植えられていて。ちなみに映画では、この階段で、寅さんとマドンナ役の竹下景子さんが出会ったそうです。
こちらは客殿です。
こちらが本堂になります。江戸時代初期に建てられたようです。
岡山県指定重要文化財 薬師院本堂
薬師院は、真言宗善通寺派に属し、瑠璃山薬師院泰立寺といいます。寺伝によると、寛和年中(985年頃)の花山法皇のときに創建されたといわれています。元々は別のところに建てられていましたが、火災によりこの地に移り、伽藍が整備されたのは正保年間(1644〜1648年頃)といわれています。
本堂は、三間✕三間の単層、入母屋造、屋根は本瓦葺で、正面一間に向拝をもつ形式となっています。軒は二重の繁垂木で蛇腹支輪を設け、柱は来迎柱を除いてすべて面取りしてあり、組物は禅宗様の一手先を詰組としています。正面には五段の階段をおいて、登高欄をつけ、四面に擬宝珠高欄付きの縁を巡らしています。正面中央の間にはボタンの彫刻を入れた蟇股を飾り、その下に上部を菱格子の透かし、下部には入子板の上に模様を彫刻した両開桟唐戸を設けています。本堂の建築は、棟札によると元和10年(1624年)とあり、江戸時代初頭の建築ですが、雄大豪華な桃山時代の建築様式を随所にうかがうことができます。
昭和34年3月27日指定 岡山教育委員会・高梁市教育委員会
この手の上に座ると仏様のご利益が頂戴できるそうです。私以外に境内には誰もいなかったので、暑かったせいもあり、ゆっくり休ませて頂きました。
鐘楼
次回は、薬師院の隣にある松連寺をご紹介します。